立ち飲みオヤジ実はマンガ家

uchikoshi

2007年05月23日 12:32

 酒が好きな大阪人である。それでも酒には溺れない。スナックより立ち飲みが好きで、日々、大阪の街を徘徊している。現在は、京橋駅近く、岡室酒造販売店でよく見かける。
 彼の本職はマンガ家だ。『わかる気がする』シリーズ(宙出版)が書店で好評発売されている。

 中島氏のマンガはオヤジをテーマにしたものが多い。それも哀切溢れるサラリーマンたちを主人公に、日々の哀愁を面白く、そして哀しく描いたものがほとんどだ。マンガの場面によく登場するのが立ち飲み屋。そこで語られるさまざまな話がマンガのネタになっている。
 また、立ち飲みオヤジ中島氏は人をこよなく愛するオヤジでもある。元々、大阪人は人が大好きな人種だ。中島氏も話が好きでうんちくが好きで、もちろん女性も大好きな人間だ。カウンターの中で笑い、語り、乾杯し、肩を組む。そんなことが出来るのも大阪ならではないかという気がしてくる。
 立ち飲みは全国、どこにでも存在する。しかし、気さくに話し、気楽に杯を交わし、その日から友人になれるのは大阪をおいて他にはないのでは、そんな気がする。中島氏は、そんな立ち飲みオヤジの代表格的な人間である。イラストのような顔を大阪市内で見つけたら気楽に声をかけてやってほしい。きっとその日からお友達になれるはずだから。
中島宏幸 大阪市出身 マンガ家
デザイン事務所「マックス」主宰。イラスト、絵本、マンガなど多方面で活躍中。

関連記事